みなさんこんにちは!まさぞうです。
今日は教習所の指導員の将来性について書いていきたいと思います。
私は現役教習指導員なのです。
目次
教習指導員の将来性は?
だいたい想像はついていると思いますが、結論から言うと将来性はない!(笑)
ちょっと待ってください!ブラウザを閉じようとしたあなた、いいことも書いてますのでぜひ最後まで読んでください^^
将来性がない理由は、日本では少子高齢化がこれからもどんどん進んでいきますので、新規で免許を取得する人が減るからですね。
それはまあ、かなり深刻なくらい減っていきます。
どんどんお客さんが減っていく業界ですので、教習所は苦しい経営状態になっていきます。
私も十数年教習所に勤めていますが、近隣教習所との競争が激化し、指導員の待遇も年々悪くなっていってます。
ただ、まだ十分結婚して子供も養っていけるくらいは収入はあります。
↓年収に関してはこちらの記事に書いています。
指定自動車教習所の数は、平成18年には全国で1441校あったんですが、平成27年では1339校まで減少しています。
18歳人口はどうなっていくか
免許を取得できる年齢は18歳ですので、18歳の人口を調べることにより、将来のお客さんの数というのがほぼ予測できます。(クリックで拡大します)
文部科学省の推計では、2019年現在では118万人、2030年では101万人、2040年には80万人になるという予測です。
この数字から考えると、2040年には教習所は3分の1くらい倒産して、900校くらいになっていると予測できますね。
今から教習所に就職しようとする方は、3分の1の確率で20年以内に倒産するということになります。
実は教習所は安定している?
しかしですよ。20年後まで3分の2の確率で会社が存続するというのは、実はかなり安定しているんですよ。
中小企業の10年生存率は1割らしいですよ。こちらの動画をご覧になってください。
ですので、他の中小零細企業にくらべると、すごく安定しているといえますね。
高齢者講習で儲かるのでは?
70歳以上の方が免許更新をするさいには、高齢者講習というのを受ける義務があります。
高齢者講習は自動車教習所で受けますので、教習所の利益になります。
少子高齢化社会なので、そっちで儲かるんじゃないの?
と思う人もいるかもしれませんが、全然儲かりません。
高齢者講習なんて客単価が5000円くらいのものですので、新規免許取得のお客さんの客単価30万円くらいにくらべると、微々たるものですね。
実際にうちの教習所の売り上げの中でも高齢者講習の売り上げは3~4%くらいですからね。
焼け石に水ですよ。
自動運転車の影響は?
AIが発達して、自動運転車が発売されると、教習所なんていらなくなるのでは?
自動運転車は人間が運転するよりも安全性が高いと言われていますので、将来的には自動運転車が義務になって、人間が運転することは禁止されると思います。
ただ、それがいつになるかはわかりませんね。
指導員を辞めたら何する?
教習所をやめた人が何をするかですが、大体の人はまた、別の教習所に就職しているのが現状ですね。つぶしがきかないですからね。
指導員をやめたらバスの運転手になったり、タクシーの運転手になったりしている人が多いですね。
まあ、タクシーの運転手なども、自動運転車が普及していけば、真っ先に職を失う可能性が高いですね。
指導員をやめても生きていけるように、なにかスキルを身につけておくということが必要かもしれません。
なぜ教習指導員になったのか?
私が指導員になるときは、すでに少子高齢化になるということはわかっていました。
あまり、将来が明るくない業界であるということもわかっていました。
じゃあなぜ私が指導員になったのか?
ただ、なりたかったからです。
将来のことなんか誰にもわからないですし、考えても仕方ないですよ。
こんな記事書いておきながら今さらなんやねん!と思いますよね(笑)
なりたかったからなっただけです。
まったくやりたくない給料の高い安定した仕事より、1ミリでもやりたいと思った将来性のない仕事のほうがいいと思ったんですよ(キリッ)
やりたいことをやればいいと思います。
だから指導員になりたいと思っている人はなればいいと思いますよ。
最悪、生活保護もありますし、どうなっても日本では、餓死することなんでほぼないでしょ。(能天気)
教習指導員になろうと思っている人はこちらも読んでいただくと参考になると思います。
↓
まとめ
将来的に伸びていく業界ではないことは間違いないです。
が、20年後まで会社が存続している確率が3分の2というのは、中小零細企業の中ではかなり優秀だと思っています。
なりたいと思っている人はなればいいと思いますよ。
以上です。